術後の麻痺、しびれについて [各種療法・予防法について]
久しぶりに我がブログに訪れてみると、コメントをいただいていました。
後遺症のこと2(足の麻痺)というページでした。
このページのアクセスが多いのは、他のサイトに麻痺やしびれのことがあまり載っていないからでしょうか。
術後に麻痺が起こったり痺れを感じたりする患者さんは、割合は分かりませんが、一定程度いると感じます。それは、私が手術したときも、私の周りだけでも数名いたということと、このブログのコメント欄を見て感じることです。見るだけで終わる方が多い中、5名の方が麻痺または痺れについてコメントを寄せてくださいました。このブログとしては多い数です。
麻痺あるいは痺れは、時間が経つと治ることもあれば治らないこともあるのかもしれません。治るにしても、時間がかかり、何カ月で、何年でということは言い難いのかもしれません。
だからと言って、ただ放っておくのと、経過ををみるのとは違うように思います。日本を代表するようながん専門病院でも、未だに麻痺あるいは痺れについて対応していない、する気がない、推測するに明確な方針がないというのは残念なことです。
それなりの頻度で起こることなのに、明確な返答をしない、専門機関にもつながないというのでは、患者は不信感を抱きます。それは、病院にとってもいいことではないはずです。
*麻痺や痺れが起こる可能性があることを、術前の説明で患者に伝える。(少なくとも私にはなかったので、説明されていない合併症が起こったため、余計に不安になりました。)
*麻痺や痺れが起こったら、 治る可能性があるが時間がかかること、治らない可能性があるならその旨説明する。治るとすればどのくらいの期間をみたらよいのかを知らせる。
*早く治すためにできることがあるなら、知らせる。麻痺の場合は、速やかに専門機関につなぐ。
このような方針を学会として明確にしていただくべきだと思います。
(このような合併症、後遺症であいまいになっていることは、麻痺や痺れだけではないのかもしれませんが。)
患者さんとしては、ただ我慢するのではなく、
①医師に、どのようにとらえたらよいのか質問する。(治るのか、治らないのか、何カ月待てばいいのか、何カ月待って治らなければ何科で診てもらえばよいのか、考えられる原因は何か)
②医師に、他の病院に相談しようと思うが、どの科にしたらよいか相談する。
③院内の相談窓口に相談する。
④院外の病院に相談する。(診てもらうことになれば、主治医に紹介状を書いてもらうことになると思います。)
といった行動をとられるとよいと思います。
ちなみに、私の場合は、先述のページを読んでいただければ分かりますが、どれもできませんでした^^;
化学療法の医師が目を止めてくれて、専門医につないでくれました。
それと、今日、この件があって久しぶりに がん情報サービス を訪れてみましたら、「生活・療養」のコーナーが以前よりとても充実していました。すばらしい!
しびれやリンパ浮腫のことも以前より詳しく載っていますので、参考にされるとよいと思います。
(がん情報サービス 生活・療養 で検索してみてください。)
あれから6年、再発もなく、麻痺も痺れもなく、リンパ浮腫も改善し(完治したわけではありません)元気に過ごしています。
このページを訪れてくださる患者の皆様も、速やかにご回復されることをお祈りします。
コメント 0