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診断 告知 [がんの発見から手術前まで]

紹介されたB総合病院で組織検査のために組織の採取を行った2週間後、結果を聞くため再訪ししました。

前回は若い女性医師でしたが、今回は中年の男性医師。ちょっと嫌な予感。(えらい人出てきちゃったってこと~?!)

結果は…
・しっかりがんとして認識できる細胞がある (あらっ)
・子宮頸がんでは扁平上皮がんが一般的だが、腺がんの疑いがある (えっ?!) 
・臨床例が少なく治療方法が確立していない (おいおい)
・子宮頸癌Ⅰa期だが、腺癌の場合は放射線治療が効きにくいと言われているため、一般に子宮全摘が行われる (わぉ)
・子宮のみでなく、リンパ節も含めて周りの組織を一緒に取る (まわりって何?!)
・全摘の後遺症には、排尿障害、排便障害、リンパ浮腫がある (え~?!)

また、私が未婚で出産経験もなかったからか、倉敷成人病センターでは妊娠を希望する患者のために広汎性頸部切除(子宮頸部は大きく切るが、子宮体部は残す)を行っているが、妊娠時のリスクがあるので勧められない、との話もありました。

う~ん、自分はがんにはならないと(勝手に)思い込んでいた私にとっては、人生の大大大転換です。今考えると、どうしてそんな風に思い込んでいたのかなぁと思うのですが…。テレビなどの情報を自分のいいように解釈していたんでしょうね。

でも、災難って、本当に起こるまでは「まさか自分には起こらないだろう」と思ってしまうところがありませんか。
10月26日の「スッキリ」(朝の情報番組)で、逸見政孝さんの奥様晴恵さんが肺胞蛋白症という病気で急逝されたことを伝えていました。番組によると、晴恵さんは自分が子宮頸がんになったと分かったときに「まさか自分もがんになるとは」と思ったそうです。ご主人をがんでなくされた晴恵さんでさえも「まさか」と思うのかと、ある意味感慨深いものがありました。人は皆「まさか自分が」と思うのですね。
(この子宮頸がんの治療中に「骨髄異型性症候群」いうと難病に罹っていることがわかったそうです。一方、子宮頸がんの方は、病理検査の結果 0期のIbで円錐切除とレーザー治療だけで済んだとのこと。「やっぱり早期発見、早期治療だなと思いました。」とご自身のサイトで述べられています。)
http://www.officeitsumi.com/message.html

さて、告知の話に戻ります。
私は、表面上は取り乱してはいなかったはずですが、頭の中ではいろいろな思いが駆け巡っていました。

まぁ、結婚の予定はないしむしろあきらめかけていたから、妊娠は諦めることができそう。むしろ、親に悪い…。今までも孫を見せられない可能性は高かったけど、それが決定的になるわけだから。親がかわいそう…。


そして、この若さで排尿障害と排便障害って!?
リンパ浮腫になって足がゾウみたいになったら、結婚・出産もあきらめた上に、女性らしさやおしゃれの楽しみも諦めないといけないの?!(最後の砦が~!)

頭に「QOLが著しく損なわれる」という言葉が浮かびました。

それに仕事はどうなるのか。職場に迷惑かけてしまう…。担当する顧客は…?!

医師に、リンパを取らないという選択肢はないのか聞きましたが、腺癌なので無理とのこと。

全摘するなら手術日の予約が取れるのが6月になる、もっと早くしたいなら県立がんセンターなら1ヵ月待ちと聞いているがどうしますか、と聞かれました。別の病院に移ると余計に仕事を休まないといけないし、2ヵ月ぐらい猶予がある方が仕事の引き継ぎがしやすい。そう考え、B総合病院で全摘の手術をお願いしました。

その後、再度診察を受け、再び診察室に戻ると、医師は専門書を開いて難しい顔をして見ていました。そして、「Ⅰa期では、まず円錐切除をするとあるので、円錐切除をしようか」。
順番から考えると、全摘のことと一緒に円錐切除の話があってもよかったように思うので、ちょっと心許ない感じを受けました。

それでも、切ってみた結果によっては全摘回避もあるかもしれない!、と内心期待をもったのでした。

この「希望的観測」はこの後何度も私の中で頭を持ち上げ、その都度打ち砕かれることになるのです。

 


 


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