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告知後の疑問 その2 [がんの発見から手術前まで]

Q2 本当に切るしかないのか

まず日本婦人科腫瘍学会のガイドラインを読んで…
http://www.jsgo.gr.jp/guideline/keigan.html

Ia期では単純子宮摘出~広汎子宮全摘出が推奨か…。
「ただし妊娠を強く希望する場合は円錐切除という選択肢もある」とあるけど、予定はないし。

0期では円錐切除が推奨となっていますので、やはり早期発見が大切ですね…。

さて、しかしながら簡単に納得はいきません。子宮と卵巣ですからね…!
そこで手術以外の治療法について調べました。

【重粒子線治療】
 
子宮頸がんも適応となっていますが、病期は該当せず。
IIB,IIIA-B, IVA (IIBおよびIII期については、経4cm以上の大きな腫瘍とする)

【陽子線治療】
 
国立がんセンター東病院のサイトを見ると、


適応するがん:
脳腫瘍(原発性のみ)、頭蓋底腫瘍(脊索腫・軟骨肉腫など)、頭頸部腫瘍、肺がん、肝細胞がん、転移性肝がん(単発で他の部位に転移がないもの)、骨軟部肉腫、前立腺がん、など


となっています。別の施設のサイトでは、食道がんも治療できると書いてありました。
効くがんと効かないがんがあり、研究もまだこれからのようです。肺がんと一口に言っても、適応になるものとならないものがあるでしょう。
治療の対象になる人は、すごくラッキーですね。うらやましい…。
ちなみに、費用は2,883,000円(東病院)だそうです…。

【光線力学的療法】

光感受性物質と低出力レーザー照射との併用で,光化学反応によってがんを治療する療法なのだそうです。
日本産婦人科学会のサイト上の記事によると、

 
子宮頸部をほぼ原形のまま残し,出血することなく,麻酔も不要で,その治癒率も高く,術後の妊娠分娩に支障がなく,有用性が注目されている


いいですね!
「適応」の項目を見ると、「上皮内癌ないし、異形成」という言葉が出てくるので、浸潤していない癌でなくてはならないようです。
これは少々ハードル高いですね。
実施している施設が少ないのが難点ですし、1ヶ月くらい光を浴びられないそうですが、切ったらもう戻すことはできません。
適応であれば、私はこれが受けたかったです…!
でも、私の場合は浸潤の疑いもあったため、円錐切除ですっぱり切ってもらった方がいいと思いました。
 
子宮頸部初期癌に対する光線力学的療法(日本産婦人科学会 日産婦誌)←ただ、これ巻数からすると古いみたいです。2000年くらい?!
http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5209-170.pdf

【免疫療法、代替療法、食事療法】
免疫療法は、近年話題になっていますね。テレビでも取り上げられていますし。
手術はリスクもある。抗がん剤や放射線治療は副作用が怖い。
自由診療が中心とはいえ、適応があって治るなら、辛くない方がいいです。
 
まず、ネットで「免疫療法」を検索すると、免疫療法を行っている「~クリニック」のサイトがたくさんヒットするんですね!
それらのサイトを訪れてみると、扱っている療法のしくみについて書いてあったりします。
ただ、それがどれだけ有効なものなのか素人にはよくわからない。
そして、やっぱり本人達はいいようにしか言わないと思うんですね。商売ですから。
例えば、瀬田クリニック、有効率を24%とうたっているのですが、その出し方が???なのです。
「瀬田クリニックグループで過去5年間に治療が終了した患者さん2055名中、治療前後の評価が画像診断により可能であった835例のうち、抗がん剤の治療判定基準に基き有効と判断されるもの」が200例だから24%とのこと。
治療前後の評価が可能でなかったら入れないって…よくわからない。では、残りの1220名は何なのでしょう?
2055名に対して有効例は200例しかなかったのでしょうか。
200例のうち完全寛解は8例とのこと。あとは治ったわけではない。
まぁ、こういうクリニックに行く方は、三大医療ではどうにもならなかった方が多いと思うので、なかなか難しいとは思うのですが。

そして、どこを見ても、どんながんの、どんなステージで、どのくらい有効だったのか、といったデータは見つけられませんでした。

中には、がんは治る!などと免疫療法その他を宣伝しているサイトもありますね。がん患者からむしり取ろうとする輩が世の中にはい~っぱいいるんだろうなぁ、と改めて思ったのでした。

それから、「がんサポート情報センター」というサイトに免疫療法のコーナーを見つけました。

がんサポート情報センター
免疫療法 どの治療法が勝れているか、どのクリニックがよいか 2006年1月号

http://www.gsic.jp/immunity/mk_04/01/01_01.html

これを読んで、私が理解したことは「免疫療法だけで腫瘍をなくすのは難しい」ということでした。

ただ、この記事、「2006年1月号」となっています。免疫療法は新しい療法なので、4年も経つと状況が変わっていそうな。
ネットの情報も、いつのものなのかを確かめないといけないのですね。
また、よく見ると、題の下には小さな文字で、「このサイトは、テラ株式会社およびセレンクリニックの協力を得て制作・運営されております。ただし、サイトのコンテンツ、内容に関しては一切影響を受けておりません」との文面が…。
正直に書いていることが誠意なんでしょうけど。
こちらのサイト、体裁がしっかりしているから、特定非営利法人か何かの運営かと勝手に思いましたが、民間の会社が運営しているものです。
ちゃんとした病院の医師が監修している記事もたくさんありますし、広告満載のサイトではありません。
ただ、例えば抗がん剤治療のコーナーの「知っておきたい抗がん剤治療講座 」(2004年)という記事では、決められた用量を計画どおり使用することの重要性が書かれています。
一方、「極少量抗がん剤療法」(2005年)という梅澤充医師監修の記事もあります。
読者は全てを鵜呑みにせず、取捨選択することが必要です。
このことはどんなメディアにも言えることですが、そうはいっても難しい!素人ですもの。

それから、東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック(長い!)という、大学関係で自然医療を扱う場所があることも知りました。
http://www.twmu.ac.jp/AWNML/N/top/


本も読みました。主にAmazonで評価が高そうなものを何冊か買ってみました。

免疫療法関係、フコダイン、食事療法…
一見よさそうな事例が書いてあっても、どうもデータや根拠がなかったり、極端だったり、頼りない。でもお金はかかる。

(本のことを詳しく書きだすと、どんどん長くなってしまうので、別の記事に載せます。)

何も、データがあればいいというものではないし、医学以外ではデータなど関係なくて、皆が信じることができるものはあると思うのです。(エビデンスという用語も初めて知りましたけどね。)
でも、私には対価に相応しい信頼を感じられるものがなかった。まだ、三大療法の方が頼りがいがあるのかなと。

もう手遅れですと言われたら、どれかに頼るのかもしれません。でも、まずは普通の治療を受けようと思いました。

手術するしかないな。

でも、この時点ではまだ、円錐切除術だけで済まないかな、と希望的観測をもっていた私なのでした…。

 

世の中の人々は、どのように自分の治療法を選択しているのでしょう??

 


 


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