庄内への旅 [旅・仏像・寺社・城]
この夏、もう１箇所旅行に行ってきました。
庄内です。
庄内。山形県の日本海側。昔、仙台に住んだことがあったけど、遠すぎる場所で行く気も起きなかった…。
でも、「おくりびと」や藤沢周平さんの小説の映画化で、その舞台として一定の注目をあびているようで…。
なんとなく行くことにしてしまいました。
米どころだし～、野菜もおいしそうだし～、海の幸山の幸両方ありそうだし～♪
ところが！
予想外の、お楽しみがあったのです！
それは、出羽三山。
羽黒山、湯殿山、月山です。
元々修験道の山だったのが、明治時代の神仏分離以来、現在のように整備されたそうです。
月山神社は、天照大神の弟神の月読命(つきよみのみこと)を、出羽神社は出羽国の国魂である伊氏波神（いではのかみ）と稲倉魂命（うかのみたのみこと）の二神を、湯殿山神社は大山祗命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀っているそうです。
湯殿山神社のご神体は、岩なんだそうです。
その岩に登って参拝するのですが、参拝前にお祓いを受け、裸足で参拝するのだとか。その御神体に登る風習は、明治以降のものなのだそうです。
とても魅かれるのですが、弾ストがあるのに裸足になるのはちょっと抵抗があり、行きませんでした…。
湯殿山神社は、鶴岡市の朝日エリアから行きます。
月山神社は、羽黒神社の先に月山八合目があり、そこまでは車で行けます。
そこから徒歩２時間半で行けるそうです。
各サイトの写真を見ると、火山である月山の荒涼とした風景、霊山としてのそこはかとなくおどろおどろしい風景といい、面白そう～♪なのですが、山登りＮＧなので断念しました。
せめて八合目までと思ったのですが、これも時間がなく断念。
月山と湯殿山は、雪のため冬に参拝することができないため、羽黒山に三神を祀っているそうです。
ただ、羽黒山の出羽三山神社だけでも、と～っても興味深い場所だったのです！
長くなってきましたが、前置きだけで終わるのは申し訳ないので、続けます。
鶴岡市内から、羽黒山に向かうと、羽黒山を背に大きな鳥居が見えてきます。
そこをくぐり、しばらく車で進むと、土産店や駐車場があり、神社の参拝口となっています。
参拝口にあるのが随神門。
趣のある門です。俗世と神域とを分けているそうです。
門の中に足を踏み入れると、いきなり別世界。
うっそうと杉の大木が立ち並ぶ中を、急な石段を降りていきます。
この参道はミシュランが３つ星をつけたのだそうです。確かに、この神秘的な杉林以外にも魅力的なところがいくつもあったのです。
例えば、この国宝五重塔。
かなり近づくまで、杉木立に隠れて見えないわけです。だから、急に木立の間から現れるような感じがします。
約６００年前に再建されたという記録が残っているそうで、例えば奈良の五重の塔と比べると新しい。でも、表面の質感が風雨にさらされた感じがします。元々の造りなのか、文字通り風雪にさらされたせいなのか、立地上湿気が多いからなのか。
創建したのは、今旬の平将門と伝えられているそうです。（大河を観ていないので無知丸出しですが、）こんなところにも平氏の勢力は及んでいたのですね。
参道の途中には、こんなお社(それぞれ大年神社だの牛神社だの名前がついています)もあり、辰年の人が詣れるようになっています。(きっとその年の干支に合わせて変わるのではないかと。)
五重塔を過ぎると、登り坂です。神社の方から戻ってきた人に、あとどのくらいかかるのか聞いてみると、１時間はかかるとのこと！残念ながら、随神門に引き返し車で三社神社まで上がることにしました。因みに、一般道から神社につながる道は有料になっています。(４００円)
出羽三山神社が、これまた面白かったのですが、今度こそ長くなったので、続きはまた次回としますね。
ステキですね。
五重塔のたたずまい、写真で見るだけで惹かれます。
どんな続きがあるのか楽しみです。
by cobachi (2012-09-02 22:12)