SSブログ
がんの発見から手術前まで ブログトップ
- | 次の5件

告知後の疑問 その1 [がんの発見から手術前まで]

診断結果と必要な治療の説明を一通り受け帰宅したものの、後からあとから疑問がわいてきます。少なくとも私にとって、その場では理解するだけで精一杯。毎回のように「あれも聞けばよかった、これも聞けばよかった」と思うことしきりでした。

疑問

Q1 腺がんの予後が悪いとはどういうことか
Q2 本当に切るしかないのか
Q3 排尿障害や排便障害は何割の人に起こるのか
Q4 リンパ浮腫とはどのようなものか(ゾウの足のようになった写真はみたことがあった)
Q5 家族に伝えずに円錐切除を行うことは可能か

この日以降、ネットで子宮頸がんについて調べ続けました。本も何冊か買いました。


Q1 腺がんの予後が悪いとはどういうことか

日本婦人科腫瘍学会の07版ガイドラインの腺がんのところを読むと・・・扁平上皮がんと比べると10%程度の違いがあるのかなという大体の感じを受けました。
10%って高いのか低いのか…私にはよくわからず、あまりショックは受けませんでした。
 
医療情報サービス Minds(マインズ)

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0066/1/0066_G0000176_0042.html

このガイドラインは日本婦人科腫瘍学会のホームページからPDFで見ることもできます。

 

ただ

私に関しては、「腺がん」という診断は後日変わることになります…。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

診断 告知 [がんの発見から手術前まで]

紹介されたB総合病院で組織検査のために組織の採取を行った2週間後、結果を聞くため再訪ししました。

前回は若い女性医師でしたが、今回は中年の男性医師。ちょっと嫌な予感。(えらい人出てきちゃったってこと~?!)

結果は…
・しっかりがんとして認識できる細胞がある (あらっ)
・子宮頸がんでは扁平上皮がんが一般的だが、腺がんの疑いがある (えっ?!) 
・臨床例が少なく治療方法が確立していない (おいおい)
・子宮頸癌Ⅰa期だが、腺癌の場合は放射線治療が効きにくいと言われているため、一般に子宮全摘が行われる (わぉ)
・子宮のみでなく、リンパ節も含めて周りの組織を一緒に取る (まわりって何?!)
・全摘の後遺症には、排尿障害、排便障害、リンパ浮腫がある (え~?!)

また、私が未婚で出産経験もなかったからか、倉敷成人病センターでは妊娠を希望する患者のために広汎性頸部切除(子宮頸部は大きく切るが、子宮体部は残す)を行っているが、妊娠時のリスクがあるので勧められない、との話もありました。

う~ん、自分はがんにはならないと(勝手に)思い込んでいた私にとっては、人生の大大大転換です。今考えると、どうしてそんな風に思い込んでいたのかなぁと思うのですが…。テレビなどの情報を自分のいいように解釈していたんでしょうね。

でも、災難って、本当に起こるまでは「まさか自分には起こらないだろう」と思ってしまうところがありませんか。
10月26日の「スッキリ」(朝の情報番組)で、逸見政孝さんの奥様晴恵さんが肺胞蛋白症という病気で急逝されたことを伝えていました。番組によると、晴恵さんは自分が子宮頸がんになったと分かったときに「まさか自分もがんになるとは」と思ったそうです。ご主人をがんでなくされた晴恵さんでさえも「まさか」と思うのかと、ある意味感慨深いものがありました。人は皆「まさか自分が」と思うのですね。
(この子宮頸がんの治療中に「骨髄異型性症候群」いうと難病に罹っていることがわかったそうです。一方、子宮頸がんの方は、病理検査の結果 0期のIbで円錐切除とレーザー治療だけで済んだとのこと。「やっぱり早期発見、早期治療だなと思いました。」とご自身のサイトで述べられています。)
http://www.officeitsumi.com/message.html

さて、告知の話に戻ります。
私は、表面上は取り乱してはいなかったはずですが、頭の中ではいろいろな思いが駆け巡っていました。

まぁ、結婚の予定はないしむしろあきらめかけていたから、妊娠は諦めることができそう。むしろ、親に悪い…。今までも孫を見せられない可能性は高かったけど、それが決定的になるわけだから。親がかわいそう…。


そして、この若さで排尿障害と排便障害って!?
リンパ浮腫になって足がゾウみたいになったら、結婚・出産もあきらめた上に、女性らしさやおしゃれの楽しみも諦めないといけないの?!(最後の砦が~!)

頭に「QOLが著しく損なわれる」という言葉が浮かびました。

それに仕事はどうなるのか。職場に迷惑かけてしまう…。担当する顧客は…?!

医師に、リンパを取らないという選択肢はないのか聞きましたが、腺癌なので無理とのこと。

全摘するなら手術日の予約が取れるのが6月になる、もっと早くしたいなら県立がんセンターなら1ヵ月待ちと聞いているがどうしますか、と聞かれました。別の病院に移ると余計に仕事を休まないといけないし、2ヵ月ぐらい猶予がある方が仕事の引き継ぎがしやすい。そう考え、B総合病院で全摘の手術をお願いしました。

その後、再度診察を受け、再び診察室に戻ると、医師は専門書を開いて難しい顔をして見ていました。そして、「Ⅰa期では、まず円錐切除をするとあるので、円錐切除をしようか」。
順番から考えると、全摘のことと一緒に円錐切除の話があってもよかったように思うので、ちょっと心許ない感じを受けました。

それでも、切ってみた結果によっては全摘回避もあるかもしれない!、と内心期待をもったのでした。

この「希望的観測」はこの後何度も私の中で頭を持ち上げ、その都度打ち砕かれることになるのです。

 


 


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

がんの発見 ~わたしががんになるなんて…~ [がんの発見から手術前まで]

わたしの両親の家系にはがんになった人がほとんどいません。そのため、私は愚かにも自分はがんにならないだろうと思い込んでいました。 がんについて調べようと思ったこともなかったし、がん保険にも入っていませんでした。1年に一度、職場の健康診断は受けていましたが、人間ドッグは29歳のときに一回だけ…。そんな私ががんになったのです。 

がんを発見するきっかけは、自主的に婦人科を受診したことでした。

去年の秋頃からおりものの増加が気になってはいたものの、ネットで調べた限りでは、病気につながるような状態でないようでした。また、婦人科に行くのが億劫だということもあり、様子をみることにしました。

私は、月経異常やひどい生理痛に悩まされることがなかったため、定期的に婦人科検診をしていませんでした。後に発見されたがんは1cmにも満たない比較的初期のがんではありました。でも、1年に一回、せめて2年に一回婦人科検診を受けていたら・・・がんになる前の異形成の段階で発見できたかもしれません。

今年の2月になり、おりものに血が混じることがあるようになり…それが2ヶ月続いた3月にいよいよ「これは普通じゃない」と。ずっと婦人科で診てもらっていなかったので、異常がなかったとしても受診するいい機会だと思いました。そして、めずらしく年休をとり、女医さんのいるAクリニックを訪ねたのでした。

細胞診の結果は○日以降です…と言われていたのにもかかわらず、その日よりも前にAクリニックから電話連絡があり、留守番電話に「結果が出ましたので、来院してください」との連絡が…。随分親切だな…という思いとともに、わざわざ来院を促すというのは怪しいとかすかに悪い予感がしていました。

その予感は的中し、細胞診の結果は異形成のクラスⅣ、がんの疑いありでした。ですが、医師は「初期の段階で見つかったからよかった」と言ってくれ、その場で紹介状を書いてくれました。医師は2つの大学病院の名前を挙げ、どちらがいいか私に尋ねました。私にはどちらの病院がいいのかわからず、公立で近い方のB病院を選びました。

Aクリニックの帰り道、ひどく落ち込むほどの現実感はなく、「疑い」という言葉にまだ希望をもっていました。そして、はっきりがんだと診断されたとしても、初期ということは手術をすれば治るのだろうと思っていました。

この後、医師と話す度に悪い状況を聞かされることになるのです…。

私の場合おりものの異常が婦人科受診になったのですが、後に私が入院した際に出会った他の子宮頸がんの患者さんたちも、おりものの異常がきっかけで婦人科を受診したとのことでした。ですので、おりものの変化には要注意です。ただ、本来は初期は無症状であることが多く、がんが進行することで不正出血やおりものの増加などの自覚症状が出てくるそうです。確かに、私以外の自覚症状があった患者さんのがんは、私よりも進行していました。ですので、自覚症状がなくても定期的に婦人科を受診することが大切です。10年前の私にも誰かそう言ってほしかったな…。

ちなみに私は自分が罹るまで、子宮頸がんのことをよく知りませんでした。2009年9月にワクチンが認可され、今年になってからニュースで取り上げられることが多くなったように思います。子宮頸がんについて何の備えもなかった私ですが、腫瘍が小さいうちにたまたま自覚症状がありがんを発見できたことは不幸中の幸いでした。

 悪運強し?!


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
- | 次の5件 がんの発見から手術前まで ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。