手術 [手術]
広汎子宮全摘および両側付属器切除。
子宮、卵巣、リンパ節、および周辺の組織を切除するもの。手術時間は私の場合6時間と、なかなか大変な手術です。
B病院の医師によると、リンパ節郭清というのは、ピリピリと膜をはいでいくようなイメージで結構出血をするとか。
手術自体にはあまり心配をしていなかった私は、笑顔で家族に手を振って手術室に向かいました。
まず、硬膜外麻酔をしてもらうのですが…これが痛かったです(涙)
最初に背中に針を刺されたときに、左の腰辺りにギクッと痛みが来て、思わず「痛!」
痛みにはとっても弱いヘタレなのです(^^ゞ
そしたら、一度抜いてくれて、もう一度刺されましたが、今度は何も感じず。ふぅ~。
麻酔科医は若い女性の方でした。差別するつもりはないけど…若い人は経験がなさそうで、やっぱり心配。日本の麻酔科医不足を肌で感じてしまいました(汗)
C病院では、手術の後数日は、手術をしたばかりの患者ばかりが入るフロアに入ります。
目が覚めてしばらくすると、家族が呼ばれ少し話しができるのですが、いろんな管につながれている私を、母は直視できなかったと後で聞きました。
そのときに、父から、担当医師から受けた術後の説明のことを聞きました。
手術中にリンパ節の1つが腫れていたため、その場で切って割って中を確かめてくれたそうです。
しかし、がんらしきものはなかったと。朗報でした。
さて、お腹を切るような手術をしたら、しばらくは寝ているものと思っていましたが、昨今はそうではありません。
手術をした日から、何時間かおきに寝がえりをうたせてくれます。床ずれ防止です。
また、肺炎防止のために、翌日から点滴台を支えに歩行開始です。
でも初日は、5m歩いたら気持ち悪くなり、ベッドに引き返しました。
手術した直後は、緊張感があるし、硬膜外麻酔をしている間は痛みがコントロールされているし(お腹は多少痛いけど)、優秀な看護士さんばかりに囲まれて、機嫌良く過ごしていました。
3日目からは重湯・ジュースなどから食事開始。
ただし重湯はまず~い!食欲が出なくてプチ挫折。
一番嫌だったのは、尿のカテーテルです。
あれがある間は、家族以外の人はお見舞いは控えた方がいいんじゃないかな~。
尿のカテーテルに加え、リンパ液を排出するための管が両下腹から出ています。
尿のバッグとリンパ液を溜めておく容器を点滴台にぶらさげて、管でつながっている状態です。イメージ湧きますか?
色をチェックするため、尿とリンパ液の容器はもちろん透明です。
患者同士では、ねぇねぇ、何か私のリンパ液の色赤くない?とかって会話しますけど。あんまり親しくない人には見せたくないな~。
そういうことも考えると、お見舞いは少し回復してから、本人に確認してからにしてほしいなぁと思います。
ちなみに、私がつながれていたリンパ液を溜めておく容器は1リットルくらい入りそうな大きさでしたが、乳がんの患者さんたちのそれは、ポシェットみたいにひもで肩から斜めがけにしておけて、10cm四方くらいの小さなバッグでした。
あと、これもちなみにって感じですが、リンパ液を排出する管(直径1cm以上あると思う)をお腹から抜いた後は、縫ったりしないんです!ガーゼを当てておくだけ。自然に閉じるのを待つ感じ。
手術で縫った傷跡も消毒はなし。毎日ガーゼを換えるだけ。
それで膿んだりしないのが、不思議でした。
入院期間を通して、よく歩くように言われました。腸の動きがよくなるので、排便を助けるし、回復が早いそうです。がんばり屋さんの患者さんは、競うようにすごい速さでフロアをぐるぐる回っていましたね。
術後2日目に、看護師さんに髪を洗ってもらったのが嬉しかったなぁ。